チャイナタウン――「中国のニオイ」

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 ロンドンやボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコなどに行くと「チャイナタウン」と呼ばれる地域があります。「チャイナタウン」までいかなくても、例えばローマのテルミニ駅の付近やドイツのシーメンスなどに行くと、そこはもう中国の世界です。漢字で書かれたお店の名前や広告、求人募集などがあふれています。そして何よりも、そこには独特の「ニオイ」があります。中国旅行から帰ってボストンバックを開けたときの「あのニオイ」です。民族には民族の「ニオイ」があるのです。チャイナタウンに近付けば、すぐにわかります。にぎやかな中国人たちのおしゃべりや、中華レストラン、中華料理の食材がそろったスーパーマーケットがあるだけでなく、その「匂い」が漂ってくるからです。
 このように、外国で自分たちの町をつくってしまうというのは、たぶん中国人だけのように思います。ロサンゼルスには「リトル東京」というものもありますが、規模が違います。そして、何よりも彼らのネットワークは、すごいものがあります。住宅情報や旅行案内、株情報、ありとあらゆる情報が中国人同士で共有されているのです。これが四千年の悠久の歴史をもつ中国人の「たくましさ」なのでしょう。

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内田慶市

内田慶市関西大学外国語学部教授

投稿者プロフィール

福井生まれ。現在、関西大学外国語学部で教鞭をとる。専攻は「中国語学」。この10数年は特に、「近代における『西学東漸』と言語文化接触」を主な研究テーマとし、さらには、新たな学問体系である「文化交渉学」の確立を目指して研鑽中
パソコンは約25年前に、NEC9801VXIIを使い始め、その後、DOS/Vから「Mac命」に。Mao's Home Page

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