中国語医療通訳トレーニング:第1回 受付/挂号处

clinic_toplogo

体、病気、ケガに関する表現は、私たちの健康に直結するとても大切なものですが、授業で勉強することはあまりないようです。

医療の表現は専門用語が多く、敷居の高いイメージがあるかもしれません。しかし、他言語に比べると多くの語彙が日本語と共通していますので、日本語話者にとっては学びやすいという利点もあります。

この連載では、病院での診察、検査での会話表現を中心に、医療に関する中国語の表現を学んでいきます。

また、病院で患者と医師の意思疎通をサポートする「医療通訳」という仕事についても少しずつ紹介していきたいと思います。

今回は、病院に入って一番はじめの「受付」での表現です。

受付/挂号处

yubiteki_markこの教材はYubiquitous Textで視聴することもできます。
(中国語)

A:您哪儿不舒服?
B:我嗓子疼,咳嗽,好像还有点儿发烧。
A:您是第一次来我们医院吗?
B:是的,这是第一次。
A:第一次来需要先填这个表格、请您填一下。请问,您带医保卡了吗?
B:带着呢。请问,我应该看哪个科呢?
A:请先到内科看一下。如果内科医生认为需要看呼吸科,他们会直接介绍您去呼吸科的。
B:好的,谢谢。

(日本語)

A:今日はどうされましたか?
B:のどが痛くて、せきが出ます。ちょっと熱もあるみたいです。
A:こちらの病院に来られるのは初めてですか。
B:はい、これが初めてです。
A:初めての方はこちらの表に記入して頂く必要があります。保険証はお持ちですか?
B:持っています。どの科で診てもらえばいいのでしょうか。
A:まず内科に行ってみてください。内科の先生が呼吸器科で診る必要があると判断したら、そのまま呼吸器科へご案内いたします。
B:わかりました。ありがとうございます。

単語

挂号处 guàhàochù :受付
挂号 guàhào:受付をする
不舒服 bù shūfu:気分が悪い、体調がよくない
嗓子 sǎngzi :のど
疼 téng:痛い
咳嗽 késou:せき(をする)
发烧 fāshāo:熱が出る
填表格 tián biǎogé:表に記入する


带 dài:携帯する
看 kàn :(病気を)診る/診てもらう
医保卡 yībǎokǎ:保険証(“医疗保险卡”の略)
内科 nèikē :内科
医生 yīshēng:医師
呼吸器科 hūxīqìkē:呼吸器科
就诊 jiùzhěn:受診する

Quizletで単語を学習する:中国語⇔ピンイン中国語⇔日本語

ポイント

受付をすることを“挂号”といい、受付の窓口は“挂号处”といいます。

表やフォームなどの記入欄を埋めることは“填”といいます。

中国の保険証は“医保卡”と呼びますが、日本で受診する場合は「保険証」をそのまま“保险证(bǎoxiǎn zhèng)”と呼んでもいいでしょう。

“看(病)”は、医師が病気を診る場合と、患者が病気を診てもらう場合のいずれにも使うことができます。特定の科で診てもらう場合は、“看内科”(内科で診てもらう)などのように言います。

これと似たようなはたらきをする語に“上课”(授業に出る)があり、教師が授業をすることと、学生が授業を受けることの両方を表します。“看病”もこれに類する使い方をします。

中国語・医学監修  李宏(医学博士・神戸大学大学院医学研究科内科系講座放射線医学分野研究者・神戸東洋医療学院講師)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
岡本悠馬 & Wen Jun

岡本悠馬 & Wen Jun中日医療通訳

投稿者プロフィール

岡本悠馬

神戸市外国語大学中国学科卒業。在上海日本国総領事館勤務を経て、中国語翻訳者・鍼灸師となり、神戸市に「南天はり灸治療院」を開院。中国語・医療知識を生かし、医療通訳者としても活動している。現在は神戸市外大にて中国語と医療通訳・コーディネーター入門の講義を担当。大阪大学医療通訳コースでも講師を務める。著書・訳書に『キクタン中国語【上級編】』、『海角七号―君想う、国境の南』などがある。



Wen Jun

中国の大学で修士課程(高等教育学)を修了した後、日本の大学院に留学。対台貿易営業等に従事した後、医療日本語に関心を持ち、大阪大学医療通訳養成コースを修了(第1期)。現在は大阪府内の病院にて医療通訳と医療事務に従事している。日本病院会診療情報管理士通信課程在学中。普通話水平測試(中国語標準語水準検定)1級乙レベル。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

    • 安富恒
    • 2015年 11月 05日

    医療現場の中国語というテーマですが、本文を読んで実際に使えると思いました。
    私は病院で薬剤師をしている関係上、ときどき中国語で説明しなければならない
    こともあります。また最近少しずつ病院で中国語を使う機会は増えて来ていると思います。
    これからの連載に期待しています。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ブログアンテナ

Twitter

ピックアップ記事

  1. toplog-itc
  2. toplogo_xuexiao

連載一覧

  1. 中国語Q&A

    【連載】中国語Q&A

  2. naruhodo_toplogo

    【連載】小紅のなるほど中国

  3. itctoplogo_0001

    【連載】プチIT中国語学習

  4. ws2015-01

    中国語教育ワークショップ第3弾|榎本英雄先生と沈国威先生による講演!

  5. ws04

    12月は関大で中国語三昧!中国語教育学会研究会×第4回中国語教育ワークショップ

  6. toplogo-otsuka

    【連載】大塚犬のちょこっとチャイナレポート in Japan

  7. toplogo-surikomi5

    【連載】すり込みファイブ

  8. jissen_toplogo

    【連載】実戦の中国語コミュニケーション

  9. shenti_toplogo

    【連載】カラダと病気の中国語

  10. clinic_toplogo

    【連載】中国語医療通訳トレーニング

投稿の全記事数: 824件

こんな記事はいかが? mov_uchida_005中国語学概説 第5回...

ページ上部へ戻る