小陳の中国よもやま話―その7:中国のスポーツ


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中国的体育运动

  几个月之前,巴西首都里约热内卢正如火如荼地展开着第20届世界足球杯比赛,中国的球迷们伴随着球场上的风云变幻乍惊乍喜,而上班族们则因为时差的关系,在看球与工作之间的矛盾中痛并快乐着。
  说起中国的体育运动,人们最先想到的可能是“乒乓球”。但其实,在青少年甚至中壮年人群之中,足球才是占有绝对性崇高地位的体育项目,位列“足球、篮球、排球”这中国三大球类运动之首。
  之所以人们对乒乓球的认知度如此之高,除了近30年来中国乒乓球运动员在国际赛事上的优异表现之外,还与上世纪七十年代初以日本名古屋为舞台开展的“乒乓外交”有着密不可分的关系。中国借助小小的乒乓球冲破了冷战时期与美国、日本等西方国家之间的铁幕,成功加入了联合国,成为国际舞台上的一员。因此,从某种意义上来说,称乒乓球为中国的“国球”也并不为过。
  进入80年代之后,中国的女子排球逐步崛起并活跃于世界各大赛事之中。在国际大赛上频频夺冠的女排,鼓舞着刚刚摆脱“文革”阴影、意欲在提升国力上大展鸿图的全中国人民。一时之间,“女排精神”成为了80年代人们奋发图强的精神象征。
  除上述运动之外,80年代中期至90年代以后,体操、羽毛球、游泳、马拉松等项目也人才辈出,极大程度上提高了人们对体育事业的关注度。
  然而,随着国门的进一步开放与国力的逐步加强,欧美文化的涌入与电视机的家庭化普及使得欧洲的足球文化与美国的篮球文化渐次攫取了中国青少年的心灵。街头巷尾你争我抢踢足球的青少年身影构成一道道独特的风景。而五、六十年代的篮球架也不再沉寂,已焕然一新的面貌迎接着年轻人的“灌篮”。
  就足球而言,令人叹息的是,90年代中后期开始已“举国体制”培养支持的中国男子足球,除2002年日韩合办的第十七届世界杯之外,尚未有出线的佳绩。好在中国有的是痴迷的铁杆足球迷,怀抱着一丝期待,不离不弃地给国家足球队加油鼓气。
  与此相对,男子篮球则出现了像姚明、林书豪这样活跃于NBA的拥有国际知名度的巨星。
  此外,随着中国经济的发展,注重各种户外运动的人群在大规模增加之中。高尔夫、登山、攀岩、马拉松等人口的数量急剧增长。但即便如此,中国的“棒球”人口,依然处于低迷状态,与深受日本文化影响的台湾形成鲜明对比。但愿在不久的将来,“棒球少年”可与“足球小子”一般为人所熟知与喜爱。

 中国のスポーツと言えば,まず“乒乓球pīngpāngqiú”(卓球)が思い起こされるかもしれませんが,現在,青少年から中堅世代にかけて最も人気のあるスポーツと言えば,やはり“足球 zúqiú”(サッカー)か“篮球 lánqiú”(バスケットボール)でしょう。
 1971年春に名古屋で行われた国際試合を通じて,アメリカや日本など冷戦時代の西側との外交関係を築き,中華人民共和国として国連への加盟を果たしたことで,世界の表舞台に躍り出る契機を作った“乒乓球”は,中国で“国球 guóqiú”としての地位を不動のものにしました。一方,80年代に入ると,“女排 nǚpái”(女子排球 nǚzǐ páiqiú〈女子バレー〉の略称)の世界大会における活躍は国威発揚に繋がり,新しい時代に向けて人心を一新しました。
 80年代中盤から90年代にかけては,“体操 tǐcāo”,“羽毛球 yǔmáoqiú”(バドミントン),“游泳 yóuyǒng”(水泳),“马拉松 mǎlāsōng”(マラソン) などの種目で世界でもトップレベルの選手が次々と現れ,身近な“体育运动 tǐyù yùndòng”(スポーツ)として人気を集めました。
ところが,その時代の“开放国门 kāifàng guómén”(国の扉を開放する)の政策方針による欧米文化の浸透と経済発展に伴う一般家庭への“电视 diànshì”(テレビ)の普及が相まって,ヨーロッパカップを代表とする欧州の“足球”文化とNBAに代表されるアメリカの“篮球”文化がしだいに中国青少年の心を捉えていったのです。場所さえあれば,“篮球架 lánqiújià”(バスケットゴール)が設置されたり,簡易サッカー場が作られたりして,熱心にサッカーボールを蹴っている青少年の姿は街角でよく見かける風景となりました。
 しかし,90年代後半からほぼ“举国体制 jǔguó tǐzhì”(挙国一致体制)で男子サッカーチームを応援してきたにもかかわらず,“世界杯 shìjièbēi”(ワールドカップ)に出場できたのはたったの一回(2002年日韓合同開催の時)という現実。それをものともせずに,「いつかは夢を見させてくれるだろう」という淡い期待を抱きつつ,懸命に応援し続ける“铁杆足球迷 tiěgǎn zúqiúmí”(筋金入のサッカーファン)がいるのが唯一の救いと言われています。一方で,姚明や林书豪らの中国系選手のNBAにおける活躍に生き甲斐を見いだす“篮球迷 lánqiúmí”もサッカー人口に負けず劣らず存在します。そんな中国に,“棒球 bàngqiú”(野球)の入る余地はまだまだ少ないようですが,近い将来,グランドや道端でキャッチボールを楽しむ小学生の姿も増えていくことでしょう。

日本語文の出典:「中国語よ~いドン!」紅粉芳惠・陳贇(同学社)を改編
音声吹き込み:薄培林(関西大学・非常勤講師)

※本コンテンツの一部は、科研費・基盤研究 (C) 課題番号:25370665「中国語教育におけるワンコンテンツ・マルチユースに基づく実践的教材共有のモデル化」の助成を受けたものです。

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陈赟

陈赟関西大学東西学術研究所非常勤研究員

投稿者プロフィール

浙江省出身。1974年10月1日生まれ。日本語学習歴22年。厦門大学で日本語を専攻し、関西大学に留学。関西大学大学院文学研究科(国文学専攻)博士課程修了。博士(文学)。関西大学東西学術研究所非常勤研究員。インタビュー動画『采访中国人』に出演。

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