東西南北

 中国語の方位の言い方は、日本語や英語とは違います。日本語や英語では「北西の風」とか、「ノースウエスト航空」と言いますが、中国語だと“西北风”“西北航空公司”となります。同様に、「北東」「南西」「南東」は、中国語では“东北”“西南”“东南”となります。つまり、日本語や英語では「南北」を軸にとらえているのに対し、中国語では「東西」を軸としているということです。ただ、日本語でも「西南の役」とか「東北地方」「東南アジア」と言いますから、本来は中国語と同じであったようです。これも中国を中心とする東アジア文化と、欧米文化の違いの一つの表れということができるでしょう。

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内田慶市

内田慶市関西大学外国語学部教授

投稿者プロフィール

福井生まれ。現在、関西大学外国語学部で教鞭をとる。専攻は「中国語学」。この10数年は特に、「近代における『西学東漸』と言語文化接触」を主な研究テーマとし、さらには、新たな学問体系である「文化交渉学」の確立を目指して研鑽中
パソコンは約25年前に、NEC9801VXIIを使い始め、その後、DOS/Vから「Mac命」に。Mao's Home Page

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