中国語は身を助ける

 世界の人口は約66億といわれていますが、そのうち中国の人口は約13億です。つまり、世界の5分の1の人が中国語を話しているということになります。その上、最近はヨーロッパや日本にたくさんの中国人観光客が訪れるようになり、世界を旅していて中国人や中国語に出くわさない日はまずないといっていいでしょう。私も職業柄、毎年、ヨーロッパに出掛けていますが、イギリスでも、ドイツやフランス、イタリアやスペインでも、毎日どこかで中国人に出会います。道を歩いていると、ふと聞き慣れた言葉が耳に入ってきます。そう、中国語です。道路標識や地下鉄の案内などが中国語で表示されていたりします。ですから、英語やフランス語、ドイツ語、イタリア語が苦手でも、中国語に通じていれば、何とかなるというわけです。また、中華レストランは世界中どこにでもあります。そこのオーナーやコックさんなどが話している言葉は中国語ですから、皆さんが中国語でウエートレスに話し掛けたら、きっといいことがあるはずです。対応がよくなるだけでなく、時には注文した料理以外に、さらにもう一品、というサービスがあるかもしれません。まさに、中国語は身を助けるのです。

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内田慶市

内田慶市関西大学外国語学部教授

投稿者プロフィール

福井生まれ。現在、関西大学外国語学部で教鞭をとる。専攻は「中国語学」。この10数年は特に、「近代における『西学東漸』と言語文化接触」を主な研究テーマとし、さらには、新たな学問体系である「文化交渉学」の確立を目指して研鑽中
パソコンは約25年前に、NEC9801VXIIを使い始め、その後、DOS/Vから「Mac命」に。Mao's Home Page

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