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アスペクト助詞“过”

文法

アスペクト助詞“过”#1

「~したことがある」という経験を表すには動詞の後ろに“过”をつける。

K老师
K老师

#1
 

 日本語の経験を表す「~したことがある」は、具体的な時間を表す語とともに用いることができませんが(例:×私は一年前中国に行ったことがある)、中国語の“V过”は可能です(例:一年前我去过中国)。
 “V过”の否定は“没V过”で、“过”が残ります。完了を表す“V了”の否定は、“了”をとった“没V”であったのと対照的です(第8課文法ポイント➋参照)。

肯定:      動詞+“过”+目的語
否定:“没(有)”+動詞+“过”+目的語

例文

A:你去过中国吗?
B:我去过中国。

あなたは中国に行ったことがありますか?
私は中国に行ったことがあります。

A:你吃过北京烤鸭吗?
B:我还没吃过。

あなたは北京ダックを食べたことがありますか?
まだありません。

A:你爬过几次富士山?
B:我爬过三次富士山。#2

あなたは何回富士山に登ったことがありますか?
3回登ったことがあります。

K老师
K老师

#2
 [動詞+“过”+目的語]に回数表現(“几次”,“三次”など)を入れる場合は、通常目的語の前に回数表現をおき、[動詞+“过”+回数+目的語]の順になります。これは、第7課ポイント①の文法解釈で扱った時量表現の語順と一致します。

 時量表現:[動詞+時量+目的語]

 回数表現:[動詞+回数+目的語]
また、回数表現の場合も目的語が代名詞の場合は[動詞+目的語+回数]の順になります(例:我看过他两次。‘私は2回彼に会ったことがある’)

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