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動詞“有”―所有と存在を表す

文法

動詞“有”―所有と存在を表す #1

所有 「~は…を持っている」

K老师
K老师

#1
 [A有B]には二つの意味があります。一つは「所有」、もう一つは「存在」です。所有は、Aに所有者、Bに所有物を表す名詞を置き、「AはBを持っている」という意味を表します。一方の「存在」は、Aに場所を表す名詞、Bに存在する人やモノを表わす名詞を置き、「AにBがいる/ある」、という意味を表します。このように二つの意味に分けてはいますが、所有も、主語である所有者を「場所」として捉えるならば、「所有」と「存在」は同じと考えることもできます。 [A有B](特に「存在」を表す)を「存現文」(そんげんぶん)といいます。詳しくは、第14課のポイント❸で学びます。ここでは、語順をしっかり押さえておきましょう。

肯定:所有者+“有”+所有物
否定:所有者+“没有”+所有物 #2
疑問:所有者+“有”+所有物+“吗”?

K老师
K老师

#2
 “有”の否定は“没有”です。“不有”ではありません。

例文

A:你有兄弟姐妹吗?
B:我有一个弟弟。

あなたは兄弟がいますか?
弟が一人います。

A:你有手机吗?
B:我没有手机。

あなたは携帯電話を持っていますか。
私は携帯電話を持っていません。

♪56

存在 「~に…がいる/ある」

ある場所に人やモノが存在することを表す。この文では主語に場所を表す名詞が、目的語には(不特定、あるいは未知の)人やモノがくる。(存現文 cf. 第14課ポイント❸

場所+“有”+人/モノ 

例文

A:这儿有人吗?
B:这儿没有人。请坐。

ここには人がいますか。
いません。どうぞお座りください。

A:桌子上有什么?#3
B:桌子上有一本书。

机の上に何がありますか。
机の上には1冊の本があります。

K老师
K老师

#3
 中国語ではモノを表す名詞を場所として表すときには、“上”(上、表面)や、“里”(中)を名詞の後につける必要があります。例:“墙上”(壁に)、“书包里”(カバンの中に)。詳細は、ポイント❸参照

♪57