第3回 研究例会報告

1.日時
日時:2015年8月29日(土) 13時00分〜17時00分
場所:関西大学以文館4Fセミナースペース
参加者:**名
※第3回研究例会は、科研費・基盤研究 (C) 課題番号:25370665「中国語教育におけるワンコンテンツ・マルチユースに基づく実践的教材共有のモデル化」と関西大学若手研究者育成経費 「中国語教育におけるビックデータ構築の基礎研究」の助成を受けたものです。

2.プログラム
12:30-13:00 受付
13:00-13:10 開会
13:10-14:20 【報告】森川寛(SC神戸中国語スクール・代表)
14:20-14:30 休憩
14:30-16:00 【討論】藺梅(流通科学大学)、紅粉芳惠(京都産業大学)
16:00-16:10 休憩
16:10-17:00 【ワークショップ】氷野善寛(関西大学アジア文化研究センター)
17:00-17:10 閉会
17:30-    懇親会(参加費3,000円)

3.報告概要

教授実践【報告】(SC神戸中国語スクール・代表)

「より実践的な会話トレーニングの紹介と課題」~10年かけてたどり着いた教授法~


 当校のような民間スクールでは、実用的な中国語学習が中心になります。会話クラスに通う受講者は、一にも二にも会話がうまくなりたいわけですから、至極単純にたくさん聴いてたくさん話すトレーニングを行います。今回ご紹介したSC神戸メソッドは、iPhoneアプリにもなっている『みだれ撃ち中国語 聴いて答えて』を使った単純な情報を伝えるトレーニングです。アプリ中の短文は、中国語検定準4級レベルのものばかりですが、このメソッドでは中級学習者まで対象としています。アプリは独習用としても活用できますが、独習よりも講師がレッスンで使用することで、最大の効果を発揮するものですので、多くの講師の方に使っていたけるよう願っています。そのためのメソッド公開なのです。アプリをご覧いただけない方のために、今後YouTubeにも少しずつアップしていきます。

詳細はレジュメと動画をご覧ください。
配布資料①「より実践的な会話トレーニングの紹介と課題」レジュメ
配布資料②すりこみファイブ
参考資料:みだれ撃ち中国語

教授実践【討論】:藺梅(流通科学大学)&紅粉芳惠(京都産業大学)

“把”構文をどう教えるか

 “把”構文と動詞述語文は日本語に訳せば同じ文型となってしまうので、教えるのが難しいと感じている講師が数多くいることを再認識しました。今回はシチュエーションから入る藺梅と形から入る紅粉の2つのタイプの教え方を紹介し、教える時の悩みを参加者と共有しました。グループワークでは日本人、中国人がそれぞれの立場から“把”構文についての疑問をぶつけ合いながら、初級レベルで教えたい“把”の例文を多数考えました。どのグループも討論をする過程で“把”構文の使い方を体感することができたように思います。

【ワークショップ】氷野善寛(関西大学アジア文化研究センター)

iPad×プロジェクタ×AppleTVでできること
※動画は録画ボタン押し忘れにつき撮れていませんでした※
 教室にiPadとプロジェクタとAppleTVを持ち込んだらどんなことができるのか、設定方法から運用方法まで、具体的な使い方を紹介した。特にiPadが教室に一台だけというシチュエーションを想定し、iPadをどのように使うことができるのか具体的なアプリを提示しながら紹介した。その中で今回特に取り上げたのは、電子黒板アプリとして最近話題にあがっているkocri、資料の共有が可能なMetaMoji Share、最近一押しのアプリYubiquitousTextなどを重点的にご覧いただいた。

紹介したウェブサイト一覧
外国語教育フォーラムQ&A
Lightning – VGAアダプタ
Lightning – Digital AVアダプタ
AppleTV
Kocri
MetaMoji Share
Yubiquitous Text関係
※ブラウザ版については開発中のため後日アドレス公開
Chinese Text Analyser β版(中国語テキスト分析)
配布資料