宅女炒冷饭:解説やクイズを挟みこんだ動画教材を作るサービスZaption

“炒冷饭”とは冷えたご飯を炒めなおす、つまり二番煎じをすることです。“宅女炒冷饭”は“宅女”(オタクの女性)こと清原文代が過去にTwitterやFacebookの公開投稿で書いた記事を再録するコーナーです。
今回はFacebookに公開投稿として書いた記事を若干修正したものです。

[追記]

2016年7月2日追記

Zaptionは2016年9月30日でサービスを停止するそうです。
Zaption Joins Workday

これに関してフォローアップの記事を自分のブログに書きました。
H5Pを使って作ったインタラクティブなビデオ教材

——以下は公開当時の記事——

最近おもしろい動画教材作成サービスを知りました。
とりあえず試しに作ってみました。
http://zapt.io/th4sa5d9
これはYouTubeに公開されている動画、関西大学中国語教材研究会による「Chinese Station」シリーズのうちの1つを素材に、解説やクイズを挟み込んだものです。
上記のURLにアクセスすると、最初に名前を入力するようにメッセージが出ますが、本名でなくてもかまいませんので、何か入力しないと動画が見られません。

反転授業の予習用動画教材については、「学生が最後まで見たか?」というのが常に問題になりますが、これは途中にクイズを挟み込むことで、それを確認できます。
教材作成者は無料モードでも学生の視聴動向や解答状況など簡単な分析が見られますが、有料モードになるともっと詳しい分析やLMSとの連携なども可能になるそうです。

このサービスはZaptionといいます。
https://www.zaption.com
教材を作るにはアカウントを取ってパソコンでここにログインする必要がありますが、教材を見る方はアカウントは必要ありません。iPhoneとiPad用の視聴アプリZaptionもあります。

教材を作る手順も比較的シンプルで、大まかには以下のような感じです。
(1)YouTubeなど対応している動画サービスの動画のURLを指定して動画を読み込む。
(2)Annotationやクイズを挟み込みたいところで、動画を止めて、テキストやクイズのアイコンをドラッグする。
(3)必要なテキストを入力し、選択問題であれば、どの選択肢が正解でどれが不正解であるかを指定する。

 

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清原文代

清原文代大阪府立大学高等教育推進機構外国語教育センター准教授

投稿者プロフィール

1960年代に大阪に生まれる。大阪市立大学大学院文学研究科中国文学専攻後期博士課程単位取得退学。大阪女子大学人文社会学部国際文化専攻講師を経て、現職は大阪府立大学高等教育推進機構外国語教育センター教授。専門は中国語教育とeラーニング。初級者向け中国語教材のネット配信も行っている。近著は『改訂版リズムで学ぶ三文字中国語』(アルク、2012年)。
http://www.las.osakafu-u.ac.jp/~kiyohara/

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